完了しました
医療機関に患者受け入れを3回以上断られるなどの「救急搬送困難事案」が、9~15日の1週間に横浜市で過去最多の541件となり、川崎、相模原市も高水準が続く。新型コロナウイルス感染拡大の「第8波」が続くなか、感染の疑いがない患者でも受け入れが断られるケースが増加している。(村松魁成)
「本当に申し訳ないが、受け入れを止めさせてもらっている――」
横浜市立みなと赤十字病院では10日夕から24時間、一部を除いて救急搬送の受け入れを断った。現場では「どんな時も断らない」ことを信条としてきたが、苦渋の判断だった。救命救急センター長も務める武居哲洋副院長は「コロナ感染者以外を断るケースが増えた。複数の要因が重なっている」と表情は険しい。
高度医療機関として、重症者を含む32床のコロナ患者専用の病床も8割が埋まる状況だ。1月以降は約550床の一般病棟も
1
2